ツクツクボウシの鳴き声の謎!フルコーラス必ず鳴くのか?

ツクツクボウシの鳴き声の謎!フルコーラス必ず鳴くのか?

夏になるといつの間にかどこからともなく聞こえてくるセミの鳴き声。

セミの声を聞くだけで夏って感じがしますよね。

 

そんなセミの中でも特に特徴的な鳴き声を聞かせてくれるのがツクツクボウシです。

他のセミは「ジーッ、ジーッ」とずっと同じ調子で鳴くのに対し、ツクツクボウシは「ツクツクオーシ、ツクツクオーシ」という特徴的な鳴き方に加え、途中でメロディが変わるという独特な性質があります。

今回はそんなツクツクボウシに関する鳴き声の謎について調べてみました。

ツクツクボウシの鳴き声は4段階に分かれている

ツクツクボウシの鳴き声をよく聞いてみると、メロディは大きく4つのパートに分かれています。

イントロ

鳴き始めは他のセミのように「ジーッ」という音から始まります。

ただ、徐々にビブラートを利かせるように「ジュワワワーッ」というような音に変化していき、次のパートへの移行をスムーズにしていますね。

「ツクツクオーシ」パート

「ジュワワワワーッ」という鳴き声に続いては、ツクツクボウシの名前の由来でもある「ツクツクオーシ」パートへ移行します。

このパートでは「ツクツクオーシッ、ツクツクオーシッ」と繰り返し鳴くのですが、徐々にテンポが早くなり、声も大きくなって曲を盛り上げているかのように鳴き上げます。

そして「ツクツクオーシッ」の声・テンポがマックスに達した瞬間、次のパートへ移行します。

「ヴィヨー」パート

「ツクツクオーシッ」が最高潮に達したところで、「ツクツクヴィヨーッ」というような鳴き声に徐々に変化していきます。

最初は「ツクツクオーシッ」の「ツクツク」部分を残しつつ、後半が「※ヴィヨー」というような鳴き声に変わるのですが、その後徐々に「ツクツク」部分が無くなり、「ヴィヨーッ、ヴィヨーッ、ヴィヨーッ」というようになっていきます。

(※調べてみると「ウィヨー」「ウィヨース」など様々な表し方があるようです)

 

それと同時に声の大きさも徐々に弱くなり、テンポも遅くなります。

この声とテンポの緩急が絶妙なんですよね。

フェードアウト

「ヴィヨーッヴィヨーッ」がどんどん弱まり、落ち着いてきたところで、最後は「ジーッ」という最初と同じような鳴き声になります。

そしてこの短い「ジーッ」という鳴き声を最後にツクツクボウシの鳴き声は一旦終了。

一連の鳴き声が終わると次に再開するまで数秒程度間が開きます。

 

上の鳴き声の変遷を意識しながら、是非ツクツクボウシの鳴き声を確認してみてください。

かなりメロディアスな鳴き声であることが分かると思います。

ツクツクボウシが鳴く時期は?

ツクツクボウシは一部地域を除き、夏の終わり頃に登場するセミとして知られています。

これはアブラゼミなど、他のセミがいなくなってから生まれるようになっているからだそう。

 

ただ近年、ツクツクボウシに限らず、セミ全般の声が夏になってもあまり聞こえないような気がしませんか?

これは猛暑によってセミの活動が少なくなっていることが原因の1つと言われています。

日本の亜熱帯化は、セミにも深刻な影響を及ぼしているのです。

セミの声が多いとウザかったり、余計に暑く感じたりしますが、全く聞けなくなるのは夏の風物詩を失ったようで悲しいですね。

他のツクツクボウシに呼応して鳴いている奴がいる!?

ツクツクボウシの鳴き声は上で紹介した通りですが、元気に鳴いているツクツクボウシがいると、そのすぐ近くにいるツクツクボウシは「ジーッ」という地味な声で鳴くという習性があります。

これは「ツクツクオーシッ」に呼応して鳴いており、見ようによっては合唱しているようにも聞こえますが、目的は「ツクツクオーシッ」と鳴いているツクツクボウシの妨害工作とも言われています。

場合によってはこの妨害工作によって「ツクツクオーシッ」のリズムが崩れてしまうこともあるんだとか。

 

そもそもツクツクボウシが鳴くのは、メスを自分のもとに呼び込むためです(鳴いているのはオスだけです)。

つまり妨害工作はメスを鳴いているオスに取られないための対策なんですね。

でも1週間しかない僅かな期間に、子孫を残さなければならないツクツクボウシ。

他人の足を引っ張ってる場合じゃないような気がするのですが…。

 

Advertisement

ツクツクボウシが必ずフルコーラス鳴き切るのはなぜ?

ここまで見てきたようにツクツクボウシの鳴き声は不思議な魅力がいっぱいです。

そんなツクツクボウシの鳴き声で私がふと気になったのは「そういえばツクツクボウシって必ずフルコーラスで歌うよなぁ」ということ。

 

あなたはツクツクボウシが「ツクツクオーシッ、ツク…」みたいに、中途半端なところで急に鳴きやむところを聞いたことがありますか?

私は小さい頃かなりド田舎に住んでおり、夏になるとひっきりなしにツクツクボウシの鳴き声を聞いていましたが、途中で途切れるのを聞いたことがない気がします。

セミ取りをして遊んでいた時も、一連のメロディが終了した後におしっこをかけて逃げるイメージしかありません。

フルコーラス鳴かないこともあるのかもしれませんが、ネットで調べてみても答えとなるようなものは見つかりませんでした。

 

絶対にフルコーラスで鳴く・鳴かないの真実は分かりませんでしたが、ほとんど途中で途切れることのないツクツクボウシの鳴き声。

ツクツクボウシは自分の命を賭ける強い覚悟で鳴いているのかもしれません。

1週間以内にメスに出会って子孫を残すというミッションは、それほど強い覚悟がないと達成できないのでしょう。

30年以上も生きている私ですら、未だに達成できていないのですから…。