自立とは何か?意味を履き違えて迷走した男の失敗談

自立とは何か?意味を履き違えて迷走した男の失敗談

「もう大人なんだし自立しなきゃ!」「自立して一人前の大人になるんだ!」という風に、自立は大人が達成しなければならない一つの目標とされています。

親元を離れて一人暮らしを始める大学生・新社会人は特に良く聞いたり言ったりする言葉ではないでしょうか?

 

私が以前働いていた福祉の現場でも「自立支援」という言葉が頻繁に使われていました。

これは障害や貧困などの社会的ハンデを背負った人達への支援の在り方を表しています。

「社会的ハンデがあるから施設に閉じ込めよう」というのではなく、「社会的ハンデがある人でも自立した社会生活を送れるようにしよう」という支援です。

 

このように様々なところで使われている「自立」という言葉ですが、あなたはこの意味を本当に理解しているでしょうか?

ここから紹介するのは自立という言葉を履き違えて迷走した、とある男のお話です。

「なんでも自分でする」は失敗のもと

とある男は絶望していました。

せっかく希望の仕事に就けたのに、身体を壊して仕事を続けられなくなってしまったからです。

会社は病気になったことが分かると即自主退職を勧め、こう言いました「一旦ゆっくり休んで、治ったら戻ってこい」。

しかし、治った頃には既に違う人が雇われ、男の席は残っていませんでした。

 

その後、別のところで再就職するも、また病気がぶり返し、完全に就職を諦めた男。

このまま別のところで働いても、すぐに病気になることが目に見えていたからです。

 

病気が再び収まってきたころ、男は新たな目標を立てました。

それは「会社や他人に依存せず、自立してお金を稼ごう」という目標です。

それからどうすれば一人でお金が稼げるのか、必死に勉強する日々が始まりました。

 

そこからは色んな事に取り組みました。

FX・アフィリエイト・サービス販売。

時には小説を書いて賞を狙おうとしたこともあります。

 

これらの活動は全て1から自己流で勉強したものばかりです。

アフィリエイトだけでも、ブログ・サイトの開設の仕方、文章作成の仕方、タイトル・見出しのつけ方、画像の貼り方など1つ1つ自分で検索しながら覚える日々。

お金稼ぎ以外にも、確定申告や諸々の書類は自分で1つずつ調べてやっていました。

おかげでFXの知識や文章作成、法律の知識など様々なスキルは身に付きましたが、肝心の「お金を稼ぐ」という結果はなかなか付いてきませんでした。

 

失敗してしまった原因は何でしょうか?

それは自分でなんでもかんでもやろうとして、無駄なことまでやっていたからです。

男は自立を「自分だけの力でなんでもすること」だと履き違えていたのです。

「自立」の意味をチェックしてみよう

では自立の本当の意味とはどういうものなのでしょうか?

コトバンクには自立の意味が以下のように書かれています。

他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に自立する」

出典:https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA%E7%AB%8B-535816

あれあれ~?「助力を受けずに」ということはやっぱり「自分の力だけでなんでもすること」で合ってるんじゃないの?

そう思う人も多いかもしれません。

 

でも、考えてみてください。

そうなると社会生活を送っている人はみんな自立できていないということになります。

例えばサラリーマンは、考えようによっては会社のから給料という助力を得たり、国や自治体から公共サービスという助力を得たり、スーパーやコンビニから食料や日用品という助力を得て生活しています。

会社の社長だって、従業員という助力があるから沢山お金が稼げているのです。

 

でもこれって普通は助力とは言いませんよね?

そう、対価を払っていれば助力とは言いません。

つまり、自立している人でも誰かの助けは必ず受けていますし、むしろ助けの受け方で自立しているかどうかが分かるのです。

助けを求めるスキルも自立の大切な一要素

自立とは自分の力で全てやることではないと分かっていただけたと思います。

しかし、助けてもらうことに慣れていない人にとって、「どんな時に助けてもらえばいいのか?」「助けてもらった時にどうすればいいのか?」は悩むところです。

助けてもらうことで効率アップ

まず、どういう時に他人の助けが必要なのかについて、上の男の話で考えてみます。

 

男は分からないことがある場合に逐一調べていましたが、例えば専門知識のある人にもっと総合的に教えてもらっていれば、あべこべな知識にならず、もっと体系的に知識を吸収できていたかもしれません。

また、他の人に手伝ってもらうことができれば、自分の時間を無駄に使うことはありませんでした。

 

このように頑張れば1人でできてしまうことでも、他人の力を使えばもっと効率よく、スムーズに目的に辿り着くことができる場合があります。

つまり、助けが必要な時とは、時間短縮したい時や効率よく目的を達成したい時です。

これはビジネス的な話だけでなく、生活の中のありとあらゆる部分で言えることです。

自立した人は助けに対価を払う

ただ、自分でできることにわざわざ他人の手を煩わせることに遠慮を覚える方も多いと思います。

 

このような時に最も便利な手段がお金ですね。

お金を支払うということは、助けに対する対価を支払うこと。

これは自立した大人が助けてもらうのに最もポピュラーな方法です。

 

他にも助けに対する対価を支払う方法はあります。

  • 自分も他の誰かを助ける
  • 助けてもらう相手にお返し(別のことを手伝うなど)する
  • お礼をする

どんな対価を支払うかは、相手との関係ややってもらったことに応じて変わります。

逆に言えば適切な対価を支払わず、助けてもらうだけ、という人はまだまだ自立できていない人ということになります。

人の助けを拒む、人の助けを受けっぱなしというのではなく、「適切に対価を支払い、助けてもらう」ことこそが自立する上での大事なスキルと言えるでしょう。

 

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自立への道は険しい

とある男の失敗談と共に、自立とは何かについて書いてきました。

思い返せば、そもそも就職している時に身体を壊したのも、上手く周りにヘルプができなかったのが原因かもしれません。

助けを求めず、自分だけで抱え込みすぎるっていうのは良くないですね。

世の中には逆に助けてもらってばかりな人も多いですし、助けてもらう・そのお返しをするというバランスはなかなか難しいです。

しっかり自立していると言える人は、思いのほか少ないのかもしれません。

 

偉そうに書いてきましたが、とある男もまだまだ自立の途上にあります。

お互いしっかりと自立した大人になれるように頑張りましょう!

私ができることなら、もちろんお助けしますよ!