【Mr.Children Versus】3rdアルバムの楽曲レビュー|作風が変わる過渡期の作品

【Mr.Children Versus】3rdアルバムの楽曲レビュー|作風が変わる過渡期の作品

小学生の頃からミスチルを聞いてきた私が全アルバムレビューする企画の第3弾。

今回は3枚目のアルバム「Versus」をレビューしていきます。

Mr.Children 3rdアルバム「Versus」について

1993年9月に発売されたMr.Childrenの3枚目のアルバム「Versus」。

正直、全てのアルバムの中でも、最もマイナーなアルバムではないだろうかと思います。

4枚目以降にブレイクを果たしたためそれ以降は言うに及ばず、「Everything」は記念すべき1作目、「Kind of Love」は「抱きしめたい」が入っているために後々ミリオンまで売れたアルバムということで、一番特徴がないのがこの「Versus」なのです。

 

そんなややマイナーなアルバム「Versus」の収録曲は以下の通りです。

01. Another Mind
02. メインストリートに行こう
03. and I close to you
04. Replay
05. マーマレード・キッス
06. 蜃気楼
07. 逃亡者
08. LOVE
09. さよならは夢の中へ
10. my life

 

上でマイナーマイナー言ってますが、もちろんマイナー=駄作って訳ではありません。

むしろ、ブレイク前夜と言った感じで、「Kind of Love」と「Atomic Heart」の間が垣間見れる貴重な作品と言えます。

「Versus」の由来は、収録曲の奇数曲に暗めの曲、偶数曲に明るめの曲が対比のように配置されていることから名付けられていますが、個人的には「Kind of Love」っぽい曲と「Atomic Heart」っぽい曲の対比のアルバムのような気もしています。

 

奇数曲が暗い、ということで1曲目はもちろん暗めな感じでスタート。

1曲目って他のアーティストだと明るい曲が多い気がするんですが、ミスチルは割と暗めからスタートするアルバムも多いですね。

 

このアルバムの中では唯一「Replay」が3枚目のシングルとして発売。

こちらは当時のポッキーのCMソングにもなっており、得意の爽やかなラブソングになっています。

他の曲はファン以外にはあまり知られていない曲が多いかもしれません。

「Versus」全曲レビュー

01. Another Mind

これまでのミスチルには少なかった恋愛外の歌です。

誰かが定めた自分を演じてる Another Mind

この当時誰かに操られていたんでしょうか…?

序盤どこか冷たさを感じる曲調で始まり、徐々に音が分厚くなっていきます。

個人的にかなり好きな曲ですね。

2010年の「Spirit of Defferrence」でセルフアレンジしたものを久々に聴きましたが、鳥肌ものでした。

02. メインストリートに行こう

人生に苦悩するような1曲目から人格が変わって、底抜けに明るい2曲目。

みんなが狙っている彼女とデートができてハッピー!そんな曲です。

ただ、1枚目や2枚目のようなキラキラシンセではなく、サックスが盛り上げてくれる曲になっています。

1曲目とはまるで違う作風ですが、こっちも結構好きです。

03. and I close to you

自分の好きな女性が他の男に遊ばれていて、何とかこっちに振り向かせたい、という曲です。

個人的にはこのアルバムで一番印象薄い曲かも。

04. Replay

彼女との思い出を振り返りながら、改めて彼女を愛し続けようという誓いの恋愛ソング。

これまでにも沢山恋愛ソングはありますが、この「Replay」辺りから歌詞がかなりひねられるようになった気がします。

防波堤に打ち寄せる 波の飛沫浴びれば

出会った日の2人がReplayしてる

歌詞についても、この頃が過渡期なのかもしれませんね。

曲はまさにポッキーのCMにぴったりで爽やかさが全開になっています。

05. マーマレード・キッス

マーマレード・キッス(甘酸っぱいキス?)を題材にしている恋愛ソングです。

どことなく、エロい雰囲気もありますね。

曲調はかなり静かなバラードで、あまり注目されそうにない曲ですが、私はなぜか昔から結構好きです。

06. 蜃気楼

「Another Mind」と同様、非恋愛ソング。

歌詞の中にも出てくるように「夢は蜃気楼」なのか虚像なのかともがく歌です。

偶数曲は明るい曲のはずなのに、これは重低音が響き、結構重く暗い曲です(代わりに7曲目が明るい)。

07. 逃亡者

「Kind of Love」での「思春期の夏」に続き、2曲目のドラマーJENがボーカルを務める曲。

こちらもテーマは人生を歌っているんですが、「蜃気楼」と違いボーカルや曲調に緊張感がありません(笑)

歌詞の内容は「みんな明日に向かって逃げている逃亡者なんだ」という解釈でいいのかな…?

08. LOVE

「Replay」のように爽やかな青春ソング。

シングルでもないのに、なぜかベストアルバムにも収録されています。

「LOVE」というかなりストレートなタイトルですが、彼氏になる気もないけど仲の良い女の子が他の誰かと付き合うのは嫌、という実はちょっと自己中な歌だったりします。

まぁ気持ちはわからんでもない人が多いかもしれませんけどね。

歌詞は全然違いますが、「Replay」と並んで王道のポップスという感じ。

09. さよならは夢の中へ

関係がキクシャクして別れそうなカップルの関係を何とか修復できないかと苦悩している男の曲です。

タイトルの「さよならは夢の中へ」は主人公の願望ってことですね。

曲は静かに始まりますが、後半はやけに壮大に盛り上がります。

陰は薄いですが、これも聴いてみると結構良いんですよね…。

10. my life

「62円の値打ちしかないの?僕のラブレター」という秀逸すぎる歌い出しで始まる、振られても懲りない男の曲。

(62円というのは当時の切手の値段です。)

ほのぼのした曲調で「いいことばっかある訳ないよ それでこそmy life」と歌いあげ、恋愛だけでなく、人生の応援歌とも取れる曲です。

私はこのアルバムを聴く前に、この曲だけはラジオで知っており、「この曲の入っているアルバムはどれだろう?」と探し回るきっかけにもなりました。

 

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隠れたアルバムだが、実は良曲いっぱい

Mr.Childrenは4枚目からどんどんロック色の強い曲が多くなっていますが、この「Versus」はポップとロックのバランスがかなり良いアルバムだと思います。

それにだんだんと作詞・作曲も脂が乗ってきた頃で、良曲も沢山いっぱい。

初期の3作の中では私は断然「Versus」が好きですね。

 

個人的に好きな曲が多いアルバムですがいつものように2曲挙げるとすれば「Another Mind」「メインストリートに行こう」です。

この2曲のギャップで一気にアルバムの世界に引き込まれますよ。

気になった人は是非聞いてみてくださいね。

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