【Mr.Children Atomic Heart】4thアルバムの楽曲レビュー|ブレイク後に発売された勢いのある作品

【Mr.Children Atomic Heart】4thアルバムの楽曲レビュー|ブレイク後に発売された勢いのある作品

多感な時期をミスチルを聞いてやり過ごした私が全アルバムレビューする企画第4弾。

今回は4枚目のアルバム「Atomic Heart」を紹介します。

Mr.Children 4thアルバム「Atomic Heart」について

「CROSS ROAD」「innocent world」の2曲で徐々に知名度を上げてきたMr.Childrenが1994年9月に発表したのが、4枚目のアルバム「Atomic Heart」です。

その当時の勢いをそのままに、アルバム自体も勢いがある内容となっています。

収録曲は以下の通りです。

 

01. Printing
02. Dance Dance Dance
03. ラヴ コネクション
04. innocent world
05. クラスメイト
06. CROSS ROAD
07. ジェラシー
08. Asia(エイジア)
09. Rain
10. 雨のち晴れ
11. Round About~孤独の肖像~
12. Over

 

曲調や歌詞は結構3枚目からかなり変化しており、これまでのキラキラ・爽やかなイメージとはちょっと違うバンドサウンドの曲が多いアルバムです。

また、インストゥルメンタル(歌なし)もこのアルバムで初めて登場しています。

全12曲のうち、2曲がインストゥルメンタルとなっており、実質的に10曲のアルバムですね。

3枚目までのアルバムに収録されている曲はその後のライブであまり演奏されませんが、このアルバムに収録されている一部の曲は未だに演奏されることが多いのも特徴です。

 

上でも書きましたが、このアルバムでシングルになっているのは「CROSS ROAD」と「 innocent world」の2曲。

どちらもドラマやCMのタイアップ付きで、ミスチルの名前を世間に認知させるきっかけとなりました。

 

私自身も「Atomic Heart」が発売されたちょっと後くらいにミスチルの存在を知り、ミスチルの中では最初に聴いたアルバムです。

でも、実はこのアルバム自体は当時の私にはあまりピンと来なかったんですよね(小学生だし)。

それよりも「Tommorow never knows」が好きでした(笑)

「Atomic Heart」全曲レビュー

01. Printing

プリンターが印刷する音が流れているインストゥルメンタル。

なぜプリンターの音なのかはわかりませんが、ここから(実質的な)1曲目に繋がる流れはカッコイイです。

02. Dance Dance Dance

3枚目までなかったデジタルロックな曲。

「Everybody goes」や「ニシヘヒガシヘ」「フェイク」などの原型とも言えるかもしれません。

未だにライブの定番曲で盛り上がる曲の1つです。

歌詞の内容は、いわゆる社会風刺ソング。

偽善者だらけのTV、ビタミン剤が主食の暮らし、堕ちる定めのヒットチャートなど今も通用する社会風刺が歌詞の中に散りばめられ、「まぁ色々あるけどダンスして現実逃避しようぜ」みたいな感じの歌詞になっています。

03. ラヴ コネクション

こちらもライブで盛り上がるノリの良い曲。

「Dance Dance Dance」と同じようなロックで、2曲続けてこの流れは前からミスチルファンだった人はびっくりだったでしょうね。

歌詞は皮肉たっぷりに聞こえますが、実は彼女を振り向かせようと必死な男の歌。

04. innocent world

3曲目にしてようやく以前のミスチルらしい爽やかな曲。

5枚目のシングル曲でもあります。

一見、恋愛の歌詞にも見えますが、心の内面を歌ったものです。

イノセントワールド=無垢な世界。

無垢な世界を歌ったものとしては「Children’s World」、無垢な世界と現実世界の葛藤を歌ったものとしては「ティーンエイジドリーム(Ⅰ~Ⅱ)」がありますが、そんな無垢な世界と笑顔で決別する決意が秘められた曲なのかな、個人的には解釈しています。

05. クラスメイト

ちょっと大人な雰囲気のスローバラード。

元クラスメイトの不倫相手となる曲です。

不倫の曲とは思えないくらい綺麗なメロディで、最初に聴いた時は一番これが好きだったような気がします(笑)

06. CROSS ROAD

ミスチルがブレイクするきっかけを作った4枚目のシングルです。

この曲で初めてMr.Childrenはミリオンヒット&トップ10入りしたのですが、正直私はこのアルバムの中でもあまり印象にない曲だったりします。

歌詞の内容としては、(自分が)浮気してそれが理由で別れた元彼女への歌、という感じでしょうか。

ぶっちゃけ、かなり自分勝手な歌です(笑)

07. ジェラシー

ふわふわと空間を漂うような不思議な感じで始まり、途中からはどこか聴く人に危うさを感じさせる曲。

7分近くある結構長い曲(この頃からミスチルの曲は長くなっていきます)。

こちらもデジタルな音を取り入れたロックですが、「Dance Dance Dance」とは違い、スローテンポな曲です。

歌詞はとても難解ですが、恐らく愛という素晴らしいはずのものに「ジェラシー」という醜い感情が付随してしまうことに対する困惑を哲学的に書いている感じかと思います。

08. Asia(エイジア)

6曲目と同様スローテンポなロックです。

アジア人というタイトルですが、これは恐らく「アジア人としての日本人」を指しているのだと思います。

過去の戦争やアメリカとの関係にも触れ、現代の日本社会へ疑問を向けている曲です。

このアルバムは1994年のものですが、現在も状況は何も変化していないってのは色々考えさせられます。

昔はこのアルバムの中でも一番全然ピンと来ない曲でしたが、久々に聴くとこれ良いですね。

09. Rain

タイトル通り、雨の音がするだけのインストゥルメンタル。

次の「雨のち晴れ」に繋がっています。

10. 雨のち晴れ

とある冴えないサラリーマンの日常を歌った曲。

元々2枚目や3枚目のアルバムにあったようにJENさんが歌う予定だった曲だとか。

前作の「my life」と同じようになかなか上手く行かない人へ向けた応援歌みたいな感じですね。

11. Round About~孤独の肖像~

ミスチルの曲の中でも他に似たようなものがない1曲。

アップテンポでハード目な曲ですが、どちらかというとギターよりもシンセの音が強い曲になっています。

どことなく80年代~90年代の日本のロックっぽい。

歌詞は若い人の孤独・寂しさについて皮肉っぽく書いています。

携帯電話もほとんどない時代に書かれた歌詞ですが、「感情の通わない口先だけのコミュニケーション」が直接の会話ですらなくなった現在を桜井さんはどう思っているのでしょうね。

12. Over

ちょっと昔のフォークソングっぽいテイストもある爽やかな曲。

結構重たい曲も多い「Atomic Heart」ですが、この曲のおかげで綺麗にまとまっている気がします。

歌詞はいわゆる失恋ソング。

「CROSS ROAD」では自分が心変わりして彼女を振りますが、こちらは彼女の心変わりでフラれてしまう曲です。

主人公のヘタレっぷりは男なら共感できるかもしれませんね。

 

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勢いと重さと爽やかさと…色々詰まった1枚

以前聴いた時は序盤のロックの勢いや、シングル曲・「Over」などの爽やかさしか印象に残っていませんでしたが、久々に通して聴いてみると、実はこのアルバムも結構重い曲あるなーと感じました。

重たいと言えば5枚目の「深海」が有名ですが、この頃からそうなる素質は充分あったということですね。

 

シングル曲以外のものも比較的有名な曲が多く、最初に聴くオリジナルアルバムとしてはオススメできるんじゃないかと思います。

(最初に聴くのにおすすめなアルバムは「BOLERO」「シフクノオト」「SUPERMARLET FANTASY」など年代によって他にもあります。)

 

個人的にオススメな曲は「Dance Dance Dance」「クラスメイト」です。

気になった人は是非聞いてみてくださいね。

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