【Mr.Children BOLERO】6thアルバムの楽曲レビュー|待ち望んでいたはずのベストアルバムは意外と…

【Mr.Children BOLERO】6thアルバムの楽曲レビュー|待ち望んでいたはずのベストアルバムは意外と…

最近昔のアルバムを聴いて再びミスチル熱が上がりつつある私が全アルバムレビューする企画第6弾。

今回は6枚目のアルバム「BOLERO」を紹介します。

Mr.Children 6thアルバム「BOLERO」について

6枚目のアルバム「BOLERO」は1997年3月に発売されました。

5枚目から約9カ月という短いスパンですね。

当時5枚目の「深海」と6枚目の「BOLERO」は、ビートルズのアルバムになぞらえて青盤・赤盤と呼ばれたりもしていました。

一応本人達も対になったアルバムとして捉えているようで、「深海」は「BOLERO」の中の1曲という発言もあります。

 

本作の特徴としては、シングル曲の多さが挙げられます。

その数なんと5曲!

12曲中1曲はインストゥルメンタルなので、実質半分程度はシングル曲ということになりますね。

一番売れていた時代のシングルが数多く収録されているため、当時はベストアルバムと捉える人もいました。

そんな「BOLERO」の収録曲は以下の通りです。

 

01. prologue
02. Everything(It’s you)
03. タイムマシーンに乗って
04. Brandnew my lover
05. 【es】~Theme of es~
06. シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
07. 傘の下の君に告ぐ
08. ALIVE
09. 幸せのカテゴリー
10. everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-
11. ボレロ
12. Tomorrow never knows(remix)

 

さて、本作のタイトル名ははモーリス・ラヴェルの作曲した「ボレロ」にちなんだものです。

誰もが一度は耳にしたことがあるであろう有名な曲ですが、このメロディを取り入れた曲が11曲目の「ボレロ」。

でも、正直なぜこれをアルバム名にしたのかはよく分かりません。

 

私はこのアルバムが発売した頃、まだ中学生でしたが、これももちろん発売当日に購入しました。

事前にベストアルバムっぽいアルバムということは知っていたので、シングルを購入しない主義だった私はかなり期待していたのですが…。

「BOLERO」全曲レビュー

01. prologue

短いオーケストラの演奏が流れるだけのインストゥルメンタル。

11曲目の「ボレロ」と同じ曲です。

02. Everything(It’s you)

「深海」以降に発売された13枚目のシングル。

得意のロックバラード曲ですね。

1枚目のアルバム名と同じですが、関連はないようです。

ただ、Everythingを「何より大切なもの」として使っている点は同じで、この歌では「何より君を大切にしたい」という気持ちが歌われたラブソングとなっています。

03. タイムマシーンに乗って

デジタルサウンドが前面に押し出されたロック。

まるで日本中の人を小馬鹿にしたような「ねぇ?どんな気分?今どんな気分?」と喧嘩を売っている歌詞です(笑)

ついでに自分自身も自嘲しています。

とんがってますねぇ。

04. Brandnew my lover

3曲目に引き続き、デジタルなロックです。

歌詞は、Brandnew my lover=新しい愛人のことを歌った歌。

当時、桜井さんは不倫スキャンダルの真っ最中でしたが、この歌詞ではまさにその騒動を自分でほじくっている訳ですね。

もうどうでもいいや、という感じだったのか、「Fuckする豚だ」など言葉も最高潮に荒々しいです。

05. 【es】~Theme of es~

8枚目のシングルで、「【es】 Mr.Children in FILM」というミスチルのドキュメント映画のテーマ曲にもなりました。

アコギ1本でスタートして徐々に壮大な盛り上がりを見せる曲で、後年の「タガタメ」みたいな印象もありますね。

es(エス)とは心理学用語で自我の一種を指し、本能・衝動的な部分を指します。

この歌詞は「esの赴くまま進もうぜ」みたいな解釈で良いのかな…。

06. シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

9枚目のシングル曲。

「【es】~Theme of es~」とはシングル順でもアルバムの曲順でも続く形になっていますが、性格的には真逆の曲です。

前曲がスローテンポで難しいことを言っている歌詞なのに対し、この曲は飛びぬけにアップテンポで明るく、何度も恋愛で同じ過ちを繰り返すオバカな男の歌詞なのです。

まぁ結局どちらも本能の赴くまま、というのは共通しているのですが…。

07. 傘の下の君に告ぐ

アップテンポでパッと聴く感じ、明るい曲です。

しかし、歌詞の中身は全然明るくない…。

傘の下=アメリカの核の傘に守られた日本のことを指しています。

戦争のことよりも現代社会(資本主義)への皮肉がこもった歌詞です。

「あっぱれヒットパレード うわっぱりのオンパレード 憂いの歌は売れない」と自分のいる音楽業界への批判めいたものも、キチンと韻を踏んで歌ってます(笑)

08. ALIVE

どんより重い雰囲気で始まり、徐々に色んな音が加わり、光を取り戻していくような曲です。

歌詞もその雰囲気通り、「全部おりたい 寝転んでたい」とすさんだ内情を吐露しながらも、とりあえず前に進んでいこうという内容になっています。

「吹っ切れた」というよりも、「自分に言い聞かせて何とか前に進んでいる」という感じですが…、当時のミスチルの前向きさはこれが限界だったのかもしれませんね。

09. 幸せのカテゴリー

このアルバムに収録されているシングル以外の曲の中では最も明るい曲。

しかし…、これも曲調やタイトルとは裏腹に内容は別れの歌です。

これ以前も別れの歌は多く発表しているミスチルですが、悲しい感情や後悔みたいなものを歌っている曲が多かったと思います。

この曲では「君といるのは懲り懲り」ときっぱり別れたい気持ちが歌われ、そういう意味では珍しい曲といえるでしょう。

10. everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-

7枚目のシングルともなったロックナンバー。

この前に発表された「Tomorrow never knows」のイメージとはガラッと変わり、社会風刺なんだけどどこか能天気な歌詞となっています。

最近のラジオでは桜井さんが「この曲のどこが良いのかわからない」とか言ってました(笑)

まぁ勢いありきの曲ですね。

11. ボレロ

上でも書いた通りモーリス・ラヴェルの作曲した「ボレロ」が取り入れられた1曲。

ストレートすぎる「君しかいない」という気持ちを歌ったものですが、どこか「彼女しかもうすがるものがない」という救いを求める歌にも聞こえます。

本当に精神的にボロボロだったんでしょうね。

12. Tomorrow never knows(remix)

大ヒットした6枚目のシングルです。

ですが「深海」に続き、「BOLERO」でもこの曲の居場所はなく、ほぼボーナストラックな扱いでここに置かれています。

そのため、単体で聴いていた時は良い曲だなぁと感じていたのですが、アルバムで聴くと存在感はゼロ。

「ボレロ」でこのアルバムは終了と考え、この曲は個別で聴いた方がいいでしょう。

 

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個人的にはイマイチだったアルバム(聴いてないとは言ってない)

正直な感想を言えば、私は初めて聴いた時「結構ガッカリしたアルバム」でした。

単体で見れば良い曲はあるんですが、アルバム全体で見ると暗いアルバム曲を覆い隠すシングル曲みたいな構成で、まとまりに欠ける感が否めなかったからです。

そうは言いつつも、「深海」同様にめちゃくちゃ聴いてきたアルバムでもあるんですが…。

 

それにしても、改めて聴いてみるとアルバム曲は「深海」以上に暗いですね。

このアルバムを最後に一時休止に入ったのは正解だったと思います。

 

個人的におすすめな曲は「タイムマシーンに乗って」「ボレロ」の2曲です。

敢えてマイナーな曲を選んでいる訳ではなく、シングルがイマイチ輝かないアルバムなんですよ。

興味あれば是非聞いてみてくださいね。

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