【Mr.Children Q】8thアルバムの楽曲レビュー|遊び心が詰まった異色作

【Mr.Children Q】8thアルバムの楽曲レビュー|遊び心が詰まった異色作

ニューアルバムの詳細情報が来てテンション上がったイッカが、ミスチルの全アルバムレビューする企画第8弾。

今回はMr.Childrenの8枚目のアルバム「Q」を紹介します。

Mr.Children 8thアルバム「Q」について

8枚目のアルバム「Q」は2000年9月27日に発売されました。

前作「Discovery」からは1年半と比較的速いペースでのリリースとなりました。

 

このアルバムの特徴は、実験的な作品が多いことが挙げられます。

いわゆる「ミスチルらしい」曲は最小限で、もっと別の音楽はないかと色々試しているような曲が多いです。

その試行錯誤はウンウンと唸って捻り出すというよりも遊び心にあふれていて、例えばシングルにもなっている「Not Found」は曲のコード進行はくじ引きで、テンポはダーツの合計点で決めた(ウィキペディアより)、という話があります。

偶然性から新しいものを見出そうとしていたのかもしれませんね。

 

そんな訳でちょっと独特な曲が多いこともあり、「Atomic Heart」以来、初めて1位を取れなかった作品でもあり、世間の知名度は低めです。

しかし、ファンからの人気は高く、一番好きなアルバムとして挙げる人も多いです。

収録曲は以下の通り。

 

01. CENTER OF UNIVERSE
02. その向こうへ行こう
03. NOT FOUND
04. スロースターター
05. Surrender
06. つよがり
07. 十二月のセントラルパークブルース
08. 友とコーヒーと嘘と胃袋
09. ロードムービー
10. Everything is made from a dream
11. 口笛
12. Hallelujah
13. 安らげる場所

 

タイトルだけ見ても、ちょっと独特ですよね。

シングル曲も「口笛」「NOT FOUND」の2曲と、ミスチルのアルバムの中では少なめ。

要するに、「Q」は一般受けはしない、ファン好みなコアな作品ということです。

 

で、当時大ファンだった私も実は「Q」買えませんでした…。

熱が冷めたとかではなく、ちょうど発売時期が大学受験のシーズンで、勉強が忙しかったり、バイトしてなくてお金がなかったからです。

この後もなかなか購入する機会がなく、実は未だに持っていないアルバムだったりします。

そのせいで若干愛着が薄い作品になっていることは否めません…。

 

ちなみにアルバムタイトルの「Q」に特に深い意味はないようで、9枚目のアルバムだから「Q」とのことらしいです。

(公式では「1/42」が8枚目、「Q」は9枚目という扱い)

これまでのアルバムと比べると随分安直なネーミングですね。

「Q」全曲レビュー

01. CENTER OF UNIVERSE

宇宙をイメージしたようなゆったりフワフワした音で始まったかと思うと、サビ前で急にテンポアップし、そのまま最後まで駆け抜けていってしまう曲。

展開の唐突さに、最初聴いた時は呆気にとられました。

歌詞は「どんなことも捉え方次第、世界の中心は自分だ」というとびきりポジティブな内容です。

02. その向こうへ行こう

1曲目の「あれはなんだったんだ…?」感から続いて、なんとなく音も歌い方もやる気なさそうな2曲目。

でも歌詞は「限界を超えて、その向こうへ行こう」というかなり強気な歌です。

歌詞中には「ちぢみあがった魂 ひなびたベイビーサラミ もう一度フランクフルトへ」というヒドイ下ネタも(笑)

03. NOT FOUND

19枚目のシングル曲。

ミスチル得意のバラード曲ですが、独特なテンポとバラードなのにどこか力強さを感じる特徴的な曲。

個人的にミスチルのバラードの中ではかなり好きな曲です。

「NOT FOUND」とはネットでよく見られる「404エラー」のこと。

変化し続ける男女の感情をネットの世界とかけているのだとおもいます。

04. スロースターター

カッコいいロックな曲。

スロースターターとは試合などの時に、前半がダメダメで後半から成績が伸びてくる人のことを言います。

自分でスロースターターっていう場合、基本的にダメな奴ですよね。

この曲も本当のスロースターターではなく、つよがりで言っている独り言な感じがします。

05. Surrender

音も歌い方も、まさにどん底というような暗い曲。

Surrenderとは降伏という意味で、歌詞には彼女から別れを切り出され、いつも冷静な男が動揺しうろたえる様子が描かれています。

急に雰囲気が変わるサビが好きです。

06. つよがり

「Q」のアルバム曲の中では一番ミスチルっぽい曲で、ピアノ中心のバラード。

ファンの中では名曲と名高いですね。

歌詞は男目線で見る彼女の「つよがり」、そして客観目線で見る男の「つよがり」が描かれています。

07. 十二月のセントラルパークブルース

ミスチルがブルースを作ってみた、という実験的作品。

曲がカッコよく、あと、2番のテンション高めの歌い方がツボで、個人的にはこのアルバムで一番好きな曲です。

歌詞はニューヨークでホームシックみたいになっている状態でしょうか…?

08. 友とコーヒーと嘘と胃袋

シュールな曲が多い「Q」の中でも一際シュールさを醸し出している曲。

曲に合わせて日常の日記を脈絡なく読み上げているような作品で、間奏には長い一人語りも挿入されています。

結局この歌詞で何が言いたいのかというと「どんな出来事も噛み砕いて消化して自分の財産にしてしまおう」ということなのかと思います。

09. ロードムービー

「Atomic Heart」より前の作品に原点回帰したような、少しキラキラした曲。

桜井さんがラジオで「これまで作った中で最も自信のある詩」だと発言していた作品でもあります。

その時この歌詞の解釈もしていたのですが「えっ、そんな暗い歌詞だったんだ」と、あまり歌詞を深読みしない私はびっくりした記憶があります。

10. Everything is made from a dream

マーチ調の曲で、雰囲気的に後に発売される「いつでも微笑みを」「天頂バス」などの原型っぽい曲。

「すべてのことは夢から始まっている」という内容の歌詞で、夢の功罪を書いています。

これまで基本的に夢は良いものとしてきたミスチル(夢破れて…みたいな歌詞はありましたが)が、初めて夢は悪いことにも繋がるということを書いてます。

11. 口笛

18枚目のシングル曲。

シングルとしては、かなり久しぶりにポップなラブソングで、発売当時「原点回帰の作品」などと呼ばれていました。

実際にこの後徐々に初期の頃のポップさがある作品も出てくるようになります。

「つよがり」と共に「Q」の中では最もミスチルらしい曲でもありますね。

12. Hallelujah

タイトルは「ハレルヤ」と読みます。

このアルバムの顔となる曲で、後半には大合唱が入ったりと、かなり壮大なバラード。

歌詞自体は短いですが、切実で一途な彼女への気持ちが歌われています。

13. 安らげる場所

12曲目に続きこちらもラブソング&バラードですが、「Hallelujah」が壮大なのに対して、こちらは日常的で素朴な曲。

静かにアルバムの最後を締めくくるのにピッタリな曲ではありますが、他に特徴的な曲が多すぎて印象は薄めです。

実験は成功したのか?失敗だったのか?

実験的な作品が数多く収録されたこのアルバム。

売り上げ的には正直、失敗と言えるかもしれません。

 

しかし、このアルバムの実験的な曲の数々からは、後に発表される作品の面影も見え、新たな境地を切り拓くきっかけとなった作品なのは間違いないでしょう。

そういう意味では、このアルバムの意義はとても大きかったような気がします。

 

一見失敗に見えても、それを無駄とするのか、活かすのかは後の行動で変わってくるんですね。

上手く失敗を活かせれば、それはもう立派な成功です。

私は数々の失敗をちゃんと活かせているのだろうか…と考えてしまいました。

 

と脱線してしまいましたが、このアルバムは他のミスチル作品をいくつか聴いた後に入るのがオススメです。

個人的にオススメな曲は「NOT FOUND」「十二月のセントラルパークブルース」ですね。

気になった人は是非聴いてみてください。

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遂に10月3日発売のMr.Childrenニューアルバムの詳細が発表されました。

アルバムタイトルは「重力と呼吸」

今までにない名前のつけ方ですよね。

 

しかもシングルとして発売している「ヒカリノアトリエ」とかが収録されてないという…。

どんなアルバムになるのか、今から楽しみです。

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