【Mr.Children I LOVE U】11thアルバムの楽曲レビュー|日常の中に潜む衝動を切り取った作品

【Mr.Children I LOVE U】11thアルバムの楽曲レビュー|日常の中に潜む衝動を切り取った作品

最新アルバムを発売日に買えなそうなミスチルファンの私が全アルバムレビューする企画第11弾!

今回は11枚目のアルバム「I ♥ U(I LOVE U)」を紹介します。

Mr.Children 11thアルバム「I ♥ U」について

「I ♥ U」は「アイラブユー」と読みます。

このアルバムは2005年9月21日にリリースされました。

前作から約1年半とやや早めのペースですね。

 

このアルバムは名前からすれば「愛」がテーマっぽいですが、それだとシックリこない楽曲も多いです。

この当時テレビなどで語っていたことから察するに、どちらというと「日常の中の衝動や激情」みたいなものを扱った作品群だと個人的には思っています。

日常生活の中で心を大きく揺すぶられる場面ってそう多くないですよね?

「衝動」「激情」は決してポジティブな感情だけではないにせよ、当時のミスチルはその大きな感情のエネルギーを貴重なものとして捉え、そういった衝動的になる場面を切り取った作品を作ったのかもしれません。

 

そして「衝動」「激情」を感じる場面の1つとして「アイラブユー」がタイトルになったのだと思います。

アルバムジャケットの潰れたトマトはまさに「衝動」「激情」を表しているように見えませんか?

 

収録曲は以下のようになっています。

01. Worlds end
02. Monster
03. 未来
04. 僕らの音
05. and I love you
06. 靴ひも
07. CANDY
08. ランニングハイ
09. Sign
10. Door
11. 跳べ
12. 隔たり
13. 潜水

 

シングル曲は「Sign」「未来」「and I love you」「ランイングハイ」の4曲です。

これまでのアルバムに比べて、甘い曲が比較的少なく、男っぽい曲が多いのが特徴ですね。

 

余談ですが、このアルバムの歌詞カードは、その曲に沿った絵の形に文字が配列されるという非常に凝ったことをしています。

しかし、そのせいでめちゃくちゃ歌詞が読みにくく、ファンからは評判が悪かったという…。

歌詞カードはやっぱり読みやすさが一番大事ですね。

「I ♥ U」全曲レビュー

01. Worlds end

このアルバムを象徴している一曲。

結構激しめのロックナンバーです。

歌詞は何かの壁にぶつかっている人が、「まだ進める、俺は自由だ!」と前向きに進もうとするもの。

ミスチルのアルバムを象徴するナンバーは基本好きな私ですが、個人的にこの曲はなぜかイマイチピンと来なかったです…。

02. Monster

ミスチルの中でも異質なハードロック調の一曲。

他にもハードな曲は沢山ありますが、この曲はポップさが欠片もありません。

歌詞も自分をモンスターと言ったり、結構毒づいてるっぽい。

私の解釈ではないですが、どうやらネット引きこもりみたいな人(例えば私のような)について歌っているようです。

03. 未来

27枚目のシングル「四次元」の1曲目。

ポカリスエットのCM曲だったことからも分かるように、爽やかなポップソングです。

ただ「生まれた時は色んな道(進路)があったけど、今は先の知れた未来が横たわるだけ」というおじさんになると分かってくる物悲しい歌詞でもあります。

「そんな未来を変えてやるぜ!」っていう決意で締められてますけどね。

04. 僕らの音

このアルバムの中では最も甘い曲で、ラブバラード。

シングルではないですが、ほんの一瞬だけカップヌードルのCMソングにもなっていました(2005年の元旦のみ?)。

歌詞は結構解釈が難しいですが、彼女との恋愛模様を音楽に例えたような感じ?

05. and I love you

27枚目のシングル「四次元」の2曲目です。

こちらはがっつりカップヌードルのCMソングとして長く流れていました。

神々しいというか、フワフワと空を飛んでいるような気持ちになる曲で、私の中ではかなり好きな曲です。

歌詞は彼女を好きだという気持ちに素直になれない男心が描かれています。

06. 靴ひも

「and I love you」が天上界(妄想)の中の出来事だとしたら、こちらはとても現実的な恋の歌です。

靴ひもも結ばずに一瞬でも早く君に会いに行く、という内容の曲です。

歌詞の通り、どことなくAメロ、Bメロにソワソワ感があるのが良いですね。

07. CANDY

スローテンポのラブソングで、このアルバムでの甘い曲候補その2。

結構好きな人多いみたいですが、私の中では印象が薄いです…。

キャンディ=恋心みたいな感じかな…?

08. ランニングハイ

27枚目のシングル「四次元」の3曲目(ちなみに4曲目の「ヨーイドン」だけは未収録です。)

コバタケサウンドが絡まったロックな1曲です。

とにかくイントロ、サビがカッコよく、私の中ではかなり好きな1曲です(2回目)。

曲だけでなく歌詞も絶好調で、自分の脳内での喧嘩に始まり、都合のいい恋で性欲を紛らわせ、大切な場所が壊されても「まぁそれもそうだなぁ」と卑屈さのオンパレード。

でも、最終的には恥を巻き散らしてでも走り続けようという応援ソングになっています。

09. Sign

26枚目のシングルにして、このアルバムの甘い曲候補その3。

純粋なラブソング&バラードで確かレコード大賞曲でもありました。

今気づいたんですが、歌詞も曲の雰囲気も「口笛」に似ていますよね。

10. Door

手拍子のみのアカペラで始まり、徐々に楽器が加わっていくという適当なセッション中に録ったような1曲。

意味はよく分からないが何となくオシャレな曲です。

ドアを開けてくれ開けてくれ言ってるが、彼女の家の前か何かの話でしょうか?

11. 跳べ

テンションが上がるようなアップテンポソング。

サビの「とっべぇー!」で急にテンション上がる感じが好きです。

歌詞の意味も他の作品と比べて単純で、要するに「単純で退屈な生活から飛び立て!」ということです。

12. 隔たり

アルバムの中で最も暗いバラード曲です。

隔たりとは「たった0.05mm 合成ゴムの隔たり」…つまりコンドームのこと。

「今日はコンドームをつけないで」と彼女に言われた時の男の気持ちを歌っています。

13. 潜水

水の中を揺らめいているような1曲。

日常の何気ない風景を切り取って、生きてることを実感している歌です。

発売前は「深海」に対する答えとなる曲じゃないか?と話題になっていました。

実際のところ、関係あるのでしょうか…?

なさそう…。

あんまり人気はないけど個人的には好きな1枚

正直、前作「シフクノオト」などに比べて、本作はあまり人気のないアルバムだと思います。

ただ、全曲レビューを見ても分かる通り、私は結構好きな曲が多いアルバムですね。

ちょうどこのアルバムが出たくらいに私自身も音楽を趣味にしていたこともあって、このアルバムは曲作りや音作りの参考にめちゃくちゃ聴いてました。

「and I love you」みたいな曲を作りたいと思いながらも、全然違う曲しかできなくて「キーッ!」となったりしてましたね。

 

女性からは人気ないアルバムなのはちょっと納得できる部分はあります。

甘い曲候補がたった3曲しかなく、しかも不審者っぽい歌「Door」、コンドームの歌「隔たり」とかは女性受けしないですよね。

 

だからこそ、ミスチルファンでなくても男性に聴いてほしいアルバムです。

歌詞重視派の人でも曲重視派の人でもきっとお気に入りの1曲があると思いますよ。

私の個人的オススメは「and I love you」「ランイングハイ」「跳べ」です。

気になったら是非聞いてみてくださいね。

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