【Mr.Children HOME】12thアルバムの楽曲レビュー|“家”だけに小綺麗すぎる作品

【Mr.Children HOME】12thアルバムの楽曲レビュー|“家”だけに小綺麗すぎる作品

ミスチル大好き人間の私イッカが全アルバムレニューする企画第12弾。

ニューアルバムの発売に合わせて書き始めたのに、結局発売日までに全て終わりそうに無くなってきましたが…。

今回は12枚目のアルバム「HOME」を紹介します。

Mr.Children 12thアルバム「HOME」について

12枚目のアルバム「HOME」は2007年3月に発売されました。

前作から1年半ペースですから、なかなか早いですね。

 

それもそのはず。

前作が「日常生活の中の衝動」をテーマにしていたのに対し、こちらは「あえて言うまでもない、日常の言葉、言動、景色等を大切に(wikipediaより)」をテーマにしているからです。

つまり「I ♥ U」と「HOME」はそれぞれ生活の中の「動」と「静」を描いたような作品なのです。

前作よりシンプルなテーマとなりましたが、ある意味更に難しいテーマとなりました。

あえて言うまでもないことをわざわざ書くのって、何か特別なことを書くよりも大変だろうと思います。

 

収録曲は以下の通りです。

01. 叫び 祈り
02. Wake me up!
03. 彩り
04. 箒星
05. Another Story
06. PIANO MAN
07. もっと
08. やわらかい風
09. フェイク
10. ポケットカスタネット
11. SUNRISE
12. しるし
13. 通り雨
14. あんまり覚えてないや

 

シングルとなっているのは「箒星」「しるし」「フェイク」の3曲。

全体を通して、「深海」「BOLERO」のミスチルからは想像もできないくらいに優しいアルバムですね。

 

このアルバムの初回限定版にはthe pillowsとの対バンライブ・桜井さんのインタビューなどが収録されたDVDが付属していました。

こちらではthe pillowsのコンピレーションアルバム「シンクロナイズド・ロッカーズ」に参加した際にカバーした「ストレンジカメレオン」をライブで披露している姿も見られます。

この初回限定版も今では倍くらいの値段で取引されていますね…。

 

当時の私は、色んな挫折を積み重ねて、改めて人生を再出発する時期でした。

この時期に新しいアルバムが発売したことが、とてもうれしかったのを覚えています。

しかし、このアルバムは私にとって期待外れでガッカリした作品でもありました…。

「HOME」全曲レビュー

01. 叫び 祈り

がっつり歌声入ってるので、インストゥルメンタルと言っていいのか分からないインストゥルメンタル。

このアルバムの最初になぜこれが入っているのかちょっと謎です。

パンチ不足を補うため…?

02. Wake me up!

爽やかな寝起きそ感じさせる曲です。

そういえばミスチルに朝の歌は珍しいかもしれません。

朝起きて、「何もない日常でも頑張るぞ!」と気合を入れている歌詞です。

03. 彩り

このアルバムで言いたかったであろうことが詰まった代表曲。

「日常のつまらない仕事でも回り回って誰かを幸せにしてるんだよ」というこれまでの歌でありそうでなかったメッセージソングです。

非常に耳に馴染みやすいポップな曲で、音も詩も優しさに満ちています。

04. 箒星

28枚目のシングル曲。

勢いのあるポップな曲で、歌詞も若々しい「夢を捕まえてやるぞ!」というものです。

その若々しすぎる歌詞からメンバーから「この歳になって歌う曲じゃない」と反対されたという話もありますね。

ただ、歳を取っても人の本質は変わらないもの。

おっさんが若い曲歌ってもいいじゃない!

05. Another Story

「渇いたkiss」とか「CANDY」のような少し大人っぽい曲調のラブソング。

wikipediaによると前作の「靴ひも」の続編で、「靴ひも」に出てくるバスと違うバスが出てくることから「別のお話=Another Story」なんだそうです。

個人的に「靴ひも」はむしろ若々しいイメージだったので、全く続編なイメージはなかったですね。

06. PIANO MAN

ちょっとジャズっぽい要素も入った実験的な曲。

次々と日常の不平不満を言いつつ、でも大丈夫大丈夫!と言い聞かせて前に進もうとする曲です。

なぜこれで「PIANO MAN」なのか分からないですが、一説には小林武史をモデルにしているとも言われています。

07. もっと

2000年に起きたアメリカの同時多発テロについて書いたとされる曲です。

ということは、作ってからかなりストックされていた曲ということですね。

どんな理不尽もコメディに見えてくるまで 大きなハートを持てるといいな

この部分がある意味、不謹慎に捉えられそうだからでしょうか?

イントロがなんとなく優しい風のようなイメージするのと曲調が似ていることで、個人的に「もっと」と「やわらかい風」がいつもごっちゃになります(笑)

08. やわらかい風

ゆったりとした優しい曲。

別れた彼女を思い出して「どうしてるかな?」と考えている曲です。

ただ思い出しているだけで、歌詞の中で再会するとかの大きなドラマもないので「あえて言うまでもない」というHOMEのテーマに沿った1曲と言えます。

09. フェイク

30枚目のシングル曲です。

「HOME」の中の他の曲は綺麗な曲が多いのですが、これだけデジタルロックな曲で正直浮いてます。

単発で聴くとかっこいいんですが、この曲の良さがアルバムの中だと出にくいですね。

この曲くらいから「(an imitation) blood orange」まで桜井さんの歌詞の中にちらほら「ニセモノ」という言葉が出てくるようになります。

10. ポケットカスタネット

ゆったりと幻想的な曲から後半、突然打ち込みっぽいスピード感溢れる曲調に変化する曲。

どこで読んだか忘れたが、純粋な青年の思いが徐々に汚れていくという、「 ティーンエイジ・ドリーム(I~II)」(KIND OF LOVE収録)的な意味があるらしいです。

11. SUNRISE

「HOME」の曲の中では比較的ドラマチックかつ、かっちりまとまった完成度の高い1曲です。

しかし、実はそんな完成度とは裏腹に歌詞は引きこもりをテーマにしています。

完全に私のための1曲です、ありがとうございました。

12. しるし

29枚目のシングル曲です。

ミスチルの得意とする壮大なラブバラードで、当時シングルも結構売れてた気がします。

ただ、この頃から個人的に「ラブバラードはもういっぱいあるし、お腹いっぱいかな…」という感じもあり、あまり好きではないです。

13. 通り雨

聴いている人が予想するこの後の曲の展開をことごとく裏切ってくるような、へんてこな曲。

最初は静かな曲なのかと思いきや、急に明るくなり、急に転調し、急にリズムが変わる…。

どことなく、デビュー当時のキラキラポップに近いものもあります。

14. あんまり覚えてないや

シンプルで明るい曲調やタイトル的にネタ曲かと思いきや、じんわりと目頭が熱くなる曲。

欲しかったものを手にした時のことはあんまり覚えてなくて、家族との思い出はよく覚えてる、という内容の歌詞です。

家族の大切さ、親の偉大さみたいなものを感じてしみじみとする歌ですね。

 

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音が綺麗すぎて中だるみするアルバム

私がイマイチに感じた理由としては、全体を通して音が綺麗すぎるせいだ思います。

この傾向は「IT’S A~」くらいの頃からありますが、このアルバムではそれがより如実に現れてしまい、「小綺麗にまとまったアルバム」みたいな印象を受けてしまったのです。

この微妙な変化は、小林武史のバンドへの影響力が大きくなってきた(ついでにキーボードの音量も)ことによるものだったのかもしれません。

この「HOME」から「(an imitation) blood orange」までは「コバタケサウンド時代」と勝手に名付けることにしましょう。

 

個人的にオススメな曲は「彩り」と「あんまり覚えてないや」の2曲です。

というか、このアルバムは結局この2曲に集約されるような気がします。

アルバムはあまり好きではないですが、この2曲は名曲だと思っています。

もし、気になった方は是非聴いてみてくださいね。

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こちらは10月3日発売の新作アルバムですよー。

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