【Mr.Children SUPERMARKET FANTASY】13thアルバムの楽曲レビュー|消費を前提にした耳障りの良い作品

【Mr.Children SUPERMARKET FANTASY】13thアルバムの楽曲レビュー|消費を前提にした耳障りの良い作品

今日はMr.Children新作アルバム「重力と呼吸」発売日ですね。

みんなもう聴いているのでしょうか?

私は前々から書いている通り、金欠中なのでしばらくお預けです。

後で新鮮な気持ちで聴けるように、感想どころやYoutubeにある動画なども見ないようにしています。

 

そんなミスチルファンなのに新アルバムが買えない私イッカが、全アルバムレビューする企画第13弾!

今回は13枚目のアルバム「SUPERMARKET FANTASY」を紹介します。

Mr.Children 13thアルバム「SUPERMARKET FANTASY」について

「SUPERMARKET FANTASY」は、2008年12月に発売しました。

前作のオリジナルアルバム「HOME」との間には、「B-side」というシングルB面に収録された楽曲のみを集めたマニアックなアルバムも発売しています。

こちらはベストアルバムの範疇だと思いますので、オリジナルアルバムを紹介する今回の企画には入れませんが、これも意外と良いですよ。

 

さて、今回の「SUPERMARKET FANTASY」ですが、スーパーマーケット=消費社会の象徴の意味として、音楽が消費されることを肯定的に捉えた内容となっています。

若い時代の曲ではヒットチャートに上がって消費されていくことを憂う歌詞などもありましたが、随分とミスチルも丸くなりましたね。

 

ただ、ある意味これは消費されてもまた売れる曲が作れるミスチルだから言えることでもあります。

一発屋のミュージシャンなどは、売れた曲が消費されてしまったら終わりですからね。

そういうひねくれた考え方をすれば、売れないミュージシャンに喧嘩を売ってると取ることもできるのかもしれません(笑)

 

収録曲は以下の通りです。

01. 終末のコンフィデンスソング
02. HANABI
03. エソラ
04. 声
05. 少年
06. 旅立ちの唄
07. 口がすべって
08. 水上バス
09. 東京
10. ロックンロール
11. 羊、吠える
12. 風と星とメビウスの輪
13. GIFT
14. 花の匂い

 

消費されることを前提としているためかどの曲も比較的耳障りがよく、ファーストインプレッションで言えばこれまでのアルバムの中でも最も聞きやすいアルバムかもしれません。

どの曲もかなり沢山の音が重ねられ、まさに「コバタケサウンド全盛時代」の作品と言えるでしょう。

シングル曲は「旅立ちの唄」「GIFT」「HANABI」「花の匂い(配信限定)」の4曲が収録されています。

 

私は人生を再出発(前作「HOME」の頃)後、順調に仕事をしている頃にこのアルバムを購入しました。

仕事も音楽の趣味もやっていてそこそこ充実した日々を過ごしていましたが、そのアルバムがリリースされて間もなくの頃、心の病を患い、しばらく闘病生活に入ることになりました。

闘病中もこのアルバムでもかなり元気をもらっていたのを覚えています。

「SUPERMARKET FANTASY」全曲レビュー

01. 終末のコンフィデンスソング

オープニングらしい力強い曲。

コンフィデンスソングと言えばミスチルファンであれば「my confidence song」を思い出した人も多いのではないでしょうか。

これは「イノセントワールド」のカップリング曲ですね。

 

この当時は「どこまでも流れていくよ」と言っていたのですが、この「週末のコンフィデンスソング」ではむしろ「自分の意志で考え立ち向かえ!」というメッセージになっています。

リーマンショックなどがあり世間的に終末観が漂う中でメッセージも変わってきたのかもしれません。

02. HANABI

33枚目のシングル曲。

ドラマチックな展開を見せるラブソングで、もう決して会うことができない君にもう1度会いたいという歌です。

何度も繰り返す「もう1回 もう1回」のフレーズが切なさを醸し出していますね。

03. エソラ

このアルバムを代表する曲です。

初期のキラキラソングとはまた違う、深みが増した味わいのあるキラキラソングという感じ。

曲のアレンジも完成度が高く、シングルと遜色ない出来栄えだと思います。

歌詞は「何事も見方によってポジティブに考えられるよ」というような内容になっています。

メッセージ自体は割と良くある内容ですがそのタイトルがエソラ=絵空事というのがミスチルっぽいです。

04. 声

久々にバンドサウンドが前面に出ている曲。

若かりし頃の音楽をやっている仲間との対立や絆みたいなものを描いた歌詞だと思います。

05. 少年

4曲目に続いてこちらも、かなりバンドサウンドが全面に出て歪んだギターの音が特徴的な曲。

この1曲目から5曲目までの流れが個人的にはかなり好きです。

歌詞は相手にされない女の子に必死にアプローチしている若い男性みたいなイメージでしょうか。

06. 旅立ちの唄

31枚目のシングル曲です。

別れ、そして新たな始まりを歌うバラード曲ですね。

正直言って、この曲の良さが分かりませんし、なぜこれをシングルに?と感じます。

初めて聞いた時「ミスチルやっちまったな!」と思ったほどです(笑)

このアルバムでも一番の駄作感が個人的にはあります。

07. 口がすべって

コバタケサウンド前回のポップな曲。

「口が滑ってついつい余計なことを言っちゃった、けど何とか仲直りできたよ!」という内容をかなり客観的な目線で書いている歌詞です。

「掌」で「一つにならなくていいよ」と言っておきながら、この曲では「想像を超えて心は理解しがたい」とまだまだ悟れていないことを歌っています。

08. 水上バス

スローテンポのラブソング。

歌詞では彼女との水上バスでのデートのエピソードから恋の終わりまでのストーリーを描いています。

09. 東京

明るくキラキラしたポップソング。

「東京」というと上京して夢を叶える歌が多いですが、よくよく考えるとミスチルは元々東京出身。

なので、「都会は疲れるけど、この街に大切な人がいるから頑張っていこう」という歌詞になっています。

10. ロックンロール

タイトル通り、ロックっぽい曲と見せかけてポップな曲

ロックンローラーに憧れるけど、自分はそうはなれないよなぁ…ということをストレートに書いた歌詞です。

このアルバムの中では一番わかりやすい歌詞かもしれません。

純粋なロックンローラーではない桜井さんならではの歌詞とも言えますね。

11. 羊、吠える

淡々とした調子で始まり、徐々に吠えるように激しくなっていく曲。

タイトルが良すぎますね、羊=弱い自分のことです。

いまいちパッとせず自分に期待しない、彼女にも主導権を握られてしまう主人公が、「狼じゃなくても時には吠えてやるぞ!」と意気込む歌詞です。

でもそんな姿を彼女に馬鹿にされるという、最後まで負け犬根性丸出しの歌です。

12. 風と星とメビウスの輪

神秘的なバラード曲。

「HANABI」のカップリング曲でもありましたが、大きくアレンジが変わり、かなり壮大な曲に生まれ変わりました。

ちょっとあざとすぎる壮大さではありますが、私としてはこっちの方が好きですね。

歌詞は「愛されることで、優しくなれ、その優しさで更に愛される」という良いサイクルが君との間で続くことを願ったものとなっています。

恋愛だけの話じゃなくて人間関係全てに当てはまることでもありますね。

13. GIFT

32枚目のシングル曲で、NHKの北京オリンピックのテーマソングにもなっていました。

これもオリンピックを意識してか、壮大な曲になっています。

白と黒の間に 無限の色が広がっている

果てしない旅路の果てに 選ばれる者とは誰?

例え僕じゃなくたって それでもまだ走ってゆく 走ってゆくよ

降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって

その全てが意味を持って 互いを讃えているのなら

こういった歌詞から「勝ち負けだけが全てじゃないんだぞ」というメッセージも込められている気がしますね。

14. 花の匂い

ミスチルにとっては初となる配信シングル曲です。

映画「私は貝になりたい」の主題歌として使われる用に作ったためか、「永遠のさよなら」「本当のさよなら」と、はっきりと死に別れた人に対する歌ということが分かるバラード曲となっています。

「BOLERO」の「Tomorrow Never Knows」ほどではないですが、これも入れるところがなくて渋々ラストに置かれた曲に思えるのですが、実際どうなんでしょうね。

小林武史の存在があったからこそできた名盤

このアルバムはまとまりがある感じではないですが、全曲に渡って非常に完成度が高いと思います。

前作「HOME」で一旦落胆した私ですが、これで再びミスチル熱が上がることになったほどに好きなアルバムです。

 

ただ、このアルバムに関して言えば、小林武史という存在があってこそできた作品だとも思います。

「エソラ」「HANABI」などのアレンジはそれくらい小林武史の存在感が大きいです。

「HOME」くらいの頃から「小林武史出しゃばりすぎ」という批判もありましたが、「SUPERMARKET FANTASY」に関してはそれが良い方向に働いた結果できた名盤ではないでしょうか。

 

ミスチルを良く知らない人もこのアルバムは凄い聞きやすく、入門編として良いアルバムだと思います。

個人的なおすすめ曲は「エソラ」「少年」「羊、吠える」ですね。

気になった方は、是非聞いてみてください。

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