【Mr.Children SENSE】14thアルバムの楽曲レビュー|聞き手のセンスに全てを委ねた作品

【Mr.Children SENSE】14thアルバムの楽曲レビュー|聞き手のセンスに全てを委ねた作品

ミスチル好きな私イッカが全アルバムレビューする企画第14弾!

残すところあと3作品(ニューアルバムを含めて4作品)まで来ました。

今回は14枚目のアルバム「SENSE」を紹介します。

Mr.Children 14thアルバム「SENSE」について

14枚目のアルバム「SENSE」は前作から2年のインターバルを置いた2010年12月に発売しました。

この間には「Split the Difference」という「【es】 Mr.Children in FILM」に続くドキュメンタリー映画が公開され、後にはCD付きでDVD化しました。

この映画では、過去の楽曲をアレンジしなおしてライブで披露する、ということを行っており、「懐かしくも新しい」という不思議な感覚を与えてくれる作品になっています。

 

さて、そんな後に発売されることになった「SENSE」ですが、これはミスチルのアルバムの中でも最も謎の多い作品です。

その理由はなぜか。

このアルバムについてメンバーがほとんど何も語っていないからです。

普通アルバムが発売される前には、雑誌に出たり、音楽番組に出たり、ラジオに出たりと様々なプロモーション活動が行われますよね。

しかしこのアルバム発売時にはメンバーによるプロモーションは全く行われず、謎のクジラのCMが流れただけだったのです。

 

ただし、キャッチコピーは「Mr.ChildrenがMr.Childrenを超えること」でした。

これはまさに「Split the Difference」でやって来たことの続きのようですね。

 

そんなアルバムは収録曲も謎だらけでした。

01. I
02. 擬態
03. HOWL
04. I’m talking about Lovin’
05. 365日
06. ロックンロールは生きている
07. ロザリータ
08. 蒼
09. fanfare
10. ハル
11. Prelude
12. Forever

 

何が謎だらけかというと、CDとして発売されたシングル曲が1曲もないのです。

「fanfare」のみ配信限定シングルとして発売されましたが、ミスチルをライブまで追っかけている人でない限り、ほとんどの曲がこのアルバムで初めて聴く曲ばかりの構成になっています。

また、発売前日まで一切収録曲などの告知もありませんでした。

まるで売る気がなさそうなこの戦略により、実際にミスチルのアルバムの中ではややマイナーな作品だと思います。

 

私は「SUPERMARKET FANTASY」の後、しばらく闘病生活を続けていましたが、ようやく仕事に復帰しこの頃はまた順調に働いていました。

そんな時、たまたまミスチルの公式サイトを開いてアルバム発売決定のお知らせがあり、テンションが上がったのを覚えています。

もちろん、これも発売日に購入し、通勤中などにヘビロテしていました。

「SENSE」全曲レビュー

01. I

マイナー調の重たい曲。

もがき苦しんでいるような歌声・歌詞と合わせて、1曲目としては異質です。

それゆえ「このアルバムはなんなんだ…?」と引き込まれるんですが。

ありがちな人間の甘え・弱さを炙り出すような歌詞になっています。

02. 擬態

このアルバムの代表曲。

「蘇生」や「Paddle」に近いような、アップテンポでポップな曲です。

ただ、歌詞はミスチルの中でもトップクラスに解釈が難しいです。

個人的な解釈としては、人から見える自分の偽りの姿(=擬態)も本当の自分も、どちらも愛して進もうという感じかと思います。

03. HOWL

アップテンポで勢いのある曲。

なんとなくですが、初期の頃のミスチルに似た空気を感じます。

淡々と生きてくだけじゃつまらない!リスクがあっても夢を追いかけろ!という歌です。

04. I’m talking about Lovin’

3曲目より更に初期のミスチルに似た空気を感じる曲。

キラキラしたアレンジがそう感じさせるのでしょうか。

友達から恋人へ進もうかな、どうしようかな、という歌詞も初期のミスチルっぽいです。

05. 365日

アルバム発表前からドコモのCMソングとして流れていた曲です。

ミスチル得意のラブバラードですね。

「365日の 心に綴るラブレター」と歌詞にあるように、色んな表現を使って「君が好き」ということを伝えようとする歌詞になっています。

06. ロックンロールは生きている

久々なデジタルロック曲ですが、ラップっぽいパートがあったり、ちょっと若いバンドに影響を受けているような曲でもあります。

RADWINPSの「有心論」をカバーした影響でしょうかね(2010年6月発売「沿志奏逢3」)。

歌詞の意味は正直分かりませんが、これは「考えるな、感じろ」という歌だと思います。

07. ロザリータ

6曲目とは打って変わり、しっとりとした昔の歌謡曲のような歌。

ちょっとエロティックな雰囲気も漂い、私は意外と好きな曲です。

歌詞はロザリータ(仮名)にフラれても忘れられない未練たらたらの男を描いています。

08. 蒼

シンプル構成のパラード曲。

自分のやりたいことが思うように叶わず、自分の身の丈を思い知らされるという結構暗い歌詞です。

何で「蒼」なのか調べてみると、蒼天という言葉があることから、広大な夢みたいな意味があるようですね。

09. fanfare

2曲目の配信限定シングルで、映画「ワンピース」の主題歌にもなりました。

ノリノリなバンドサウンド全開の曲です。

もちろんワンピースを意識して歌詞を作られていると思いますが、「大人でも旅に出て失った宝物を探しにいこうぜ!」というメッセージも込められています。

10. ハル

このアルバムは「HOME」などと違い、比較的「攻めた」アルバムですが、その中でこれは優しい曲です。

春の風の心地よさに世界のすばらしさ・美しさを感じるという心温まる歌詞。

何故か分からないですけど、この曲好きなんですよね。なんでかな?

11. Prelude

「擬態」と共にこちらもこのアルバムのテーマになりそうな曲。

ミスチルらしい爽やかなポップですが、意外にも7分近くある長い曲です。

この歌詞はミスチルのこれまでの歌詞が隠されていると話題になり、これまでのMr.Chikdrenを超えるための総決算的な歌なのかもしれません。

ちなみに私は全然歌詞が隠されていることに気づきませんでした…(そもそも普段歌詞そんな見ないし)。

12. Forever

「Split the Difference」のエンディングテーマにもなっていたパラード曲。

どことなく心細く頼りなさそうな歌声が特徴的です。

タイトルはForever(永遠)ですが歌詞ではむしろ男女の別れを描いており、単純にそれだけの意味じゃない深読みできそうな歌詞でもあります。

代表曲はなくてもまとまりの良いアルバム

「fanfare」「365日」くらいしか有名な曲がないこのアルバム。

ですが、アルバム全体としてはかなりまとまりが良いです。

(むしろ有名な2曲が一番邪魔してる説。)

「とにかくこの曲がいいんだよー」っていうよりも、「アルバム通して聴いて」と言いたい作品ですね。

この「SENSE」を最高傑作という人もいるくらいファンの中では評価が高いアルバムです。

 

ただ、やはりミスチルを聞き始めの人には向かないだろうとは思います。

知っている有名曲が入ったアルバムをいくつか経由してから、このアルバムを聴くことをオススメします。

逆に少しでもミスチルファンで聴いていない人はいますぐ聴きましょう!

 

個人的にオススメな曲は「ロザリータ」「ハル」です。

多分普通の人はあまり選ばない2曲だと思いますが、これが私の「SENSE」ということです。

おあとがよろしいようで。

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